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ナスカジャン

 

こないだ東京に遊びに行くために仙台駅から新幹線乗ろうとしてたんです。
俺は喫煙者なので出発前にたばこ吸おうと思って喫煙所入ったんですね。
そこにこんなスカジャンを着たおっさんがいたんです。ナスカの地上絵。そして月刊ムーのロゴが入ってる。

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とりあえずこのスカジャンの良さを語る前に俺のスカジャン愛について語らせてください。
そもそもの始まりは、ある漫画ですね。こう言うと短慮で浅薄なみなさんは「坊屋春道でしょ?」とか言い出すんでしょうけど、違います。
BADBOYSグレアーという漫画の山根蓮太というやつです。
当時中学生だった俺にはこいつが着ていた赤いスカジャンがめちゃくちゃかっこよく見えたんですね。
 
龍だの虎だのの刺繍、サラサラとしてテカテカした生地、それらの全てが俺のツボにハマりまくってました。
 
そっからはスカジャンLOVEになりまして、初めて買ったのはしまむらで売ってた2000円のスカジャン、テーラーのスカジャン、謎のスカジャン辺りを着たりしてたんですけど当時好きだった女の子から「スカジャン着てる人と一緒に歩くの恥ずかしい」って言われたのがショックすぎて最近までスタジャンの方に舵を切ってたんです。
 
でもやっぱり忘れられなくて、龍、虎、鷲、髑髏じゃないようなスカジャンをずっと探したんですよ。もうそんな派手な刺繍の入ったスカジャン着るような年齢でもないですし。
インディアンのやつとかパンダのやつとか候補は色々あったんですけどなかなか踏み切れなかった。一歩が踏み出せなかった。
 
「スカジャン着てる人と一緒に歩くの恥ずいんだけど」
「え、めっちゃかっこよくない?」
「チンピラみたいじゃん」
「さま~ずだって着てるべ、あれチンピラに見えんの?」
「いや、あれは芸能人だからそう見えないんであって、あんた端から見たらチンピラだよ?」
 
「恥ずいんだけど」
 
「チンピラだよ」
 
「恥ずいんだけど」
 
「チンピラだよ」
 
「恥ずいんだけど」
 
「チンピラだよ」
 
 
あの時のこの会話が頭の中でリフレインして、買うことができなかった。
そこにこのスカジャンとの出会いですよ。即座にポチりました。
やばくないですか?ナスカの地上絵のスカジャンですよ?
 
ナスカ」と「スカジャン」がかかってるんだなーって思って「ナスカの地上絵 スカジャン」って検索してみたら「ナスカジャン!爆誕!」とか言う記事が出てきて笑いました。まんまダジャレって、アホですよね。さすが月刊ムー。
 
ちなみに月刊ムーっていうのはオカルトとか宇宙人とかオーパーツとかUMAとかの話題を扱っている胡散臭さ800%のカルト雑誌です。このスカジャンは2014年の創刊35週年記念として発売されたものだそうで、2017年に復刻したものだそうです。いや、めちゃくちゃ運が良かった。
 
まぁこのスカジャンの背景はこんくらいにしといて、この柄の良さについて語ります。
 
つっても「ナスカの地上絵」これに尽きるんですけど。
元々俺はムーで取り上げられるような話題とかが好きなんですよね。
それが大好きなスカジャンになってる。「好きなもの×好きなもの=めっちゃ好き」っていうね、所謂「カツ×カレー=カツカレー」みたいな方程式が成り立ってるわけですよ。
 
しかも全然チンピラ感がない。むしろ知性すら感じません?いやね、「ナスカジャン」とかいう知性の欠片もない名前を冠せられてますけど、さすがにチンピラは着ないでしょこんなスカジャン。
そして絶妙な脱力感、最高。
 
「何柄のスカジャン着てんの?え、なにこれ?」
ナスカの地上絵」
「は?アホじゃんwwwww」
「しかも名前はナスカジャン」
「ダジャレwwwwwバカかよwwwww」
 
こんな感じになる魔力を秘めてますよね、この絶妙な脱力感は。
しかも、このスカジャン作るために「開発チームはペルーに渡り、ナスカの地上絵を徹底研究!」したらしいですからね。
「写真でいいだろ。ただのペルー旅行じゃねえか」感がすごい。恐らくこういった謎の気合がこの絶妙な脱力感を生み出しているんだと思います。
これぞ月刊ムーワールド。
 
そして昨日来たのがこれ。
 

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あ~~~~!めっちゃ良い!
左胸のハチドリも最高に可愛いし、右胸の手もかわいい。左腕のバリワナ(バリワナってなんですか?)も右腕のトカゲも最高!!最っっっ高っっっ!
そして何と言っても背中のコンドル!均整が取れていてかっこいいですね!さらにさりげなく配置されているサル、クモ、イヌ!おまけに下の方に書いてある「SUPER MYSTERY WEAR」とかいうバカ丸出しの文言!この文言が一番気に入りました。
買って良かったです。ちなみに送料込みで27000円くらいでした。
 
いろいろ調べてたらバルタン星人とかピグモンのスカジャンもあるみたいなのでタイミングを見て買っていこうと思います。

バス停から

 

5、6年前くらいに書いたやつを発掘したので載せときます。
このときは大船渡にいました。

 

 

 

 

 

 

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宿から現場に行く途中にバス停があるんです。

毎朝そのバス停の前を通りかかるんですけど、高校生くらいのかわいい女の子と不器用そうな男の子が段差に腰掛けてバスを待ってるんですよ。海を背景にしちゃったりなんかして。

 

いいなあって

 

なんかいいなあって思います。

 

青春だなあって。

 

妄想、広がるなあって。

 

こう、2人は幼馴染なんですよ。

小さい頃から仲がよくて、中学一年生までは一緒に登下校していたんです。

でも、中学二年生になった頃に女の子の方が「もう、一緒に学校行ったりすんのやめよう」とか言い出すんですね。当然男の子の方は「え?なんで?別によくない?」みたいに言うんですけど、女の子は「やだ。恥ずかしい」、「付き合ってると思われたくないし」とか言うんです。

男の子の方はなんだかもやもやした感じで中学校を卒業します。

 

でね、今はどちらも同じ高校の一年生なんですけど、学校が遠くてバスで通うしかないわけです。家が近所な2人なもんですから当然同じバスに乗るしかない。田舎だから本数も少ないし。で、男の子の方は女の子に嫌われたと思っていて、仲直りしたくて話しかけるんです。不器用ながらも一生懸命。

 

「お、おはよう。えーと…今日の朝飯なんだった?」

とか

「昨日のロンハー見た?」

とか話しかけるんですけど女の子の方はそっけないそぶりしかしてくれない。携帯いじりながら「パン」とか、「見てない」とか。当然話は続かない。で、男の子は「情けないなー」とか思ってる。「昔みたいには戻れないのかな」っても。

 

そんで

 

男の子方が段々「あれ?」ってなるんです。「あれ?なんかマコのことで頭いっぱいだぞ?」って。

 

そして考えるんです。

 

「なんで仲直りしたいんだっけ?」って。

 

「昔みたいに遊びたいから?」

「話しているのが楽しかったから?」

「マコが隣にいるのが自然なような気がするから?」

 

考えるわけです。

そして結論に達するんです。

 

「違うだろ」って。

 

「マコのことが好きだからだろ」って。

 

「明日、あのバス停で思いを伝えよう」って

 

 

男の子はいつもより早くバス停に行きます。

 

女の子はいつもどおりの時間に来ます。

 

 

「おはよう」

「おはよう」

「マコ、あのさ」

「はい?」

「えーっと」

「うん」

「そのさ」

「なんかあるの?」

「好き」

「え、なんて?」

「マコ、好きだ」

「え?」

「お前は俺のこと嫌いかもしんない。でも、俺は好きだ」

「なんで?」

「え?人を好きになるのに理由付けなんて必要なの?」

「そうじゃなくて、なんで私がユウスケのこと嫌いとかいう話になってんのって」

「帰るのやめたり、なんとなく冷たかったじゃん」

「確かにそうだね」

「なんか理由あったの?」

「気持ちを大事にしたかった」

「は?なにそれ?」

「ユウスケを好きな気持ちを大事にしたかった」

「うん。さっぱりわかんない」

「はあ?あんた全然気づいてなかったの?」

「なにに?」

「そういうとこバカだよねあんた。クラスのみんな、ひやかしで私たちのことくっつけようとしてたんだよ」

「あー、そうなんだ。田淵とか?」

「うん。田淵くんとか。でね、私、そういう形でユウスケと付き合ったりしたくなかったの。ちっちゃい頃から好きだったから。冷やかしとかなしにちゃんと気持ち伝えて、ちゃんと返事もらって、ちゃんと付き合いたかった」

「じゃあ冷たくしないでそん時言えばよかったじゃん」

「それもそうかもしんないけど、クラスのみんなの思惑通りになっちゃてる気がして嫌だった。それと、ずるいかもしんないけど、あの時あんた恋愛とかまったく興味なかったじゃん。思い伝えても絶対成功しないなって思って。あんたが振り向いてくれるときまで気持ち大事にしておきたいなって」

「そんで、クラスのみんなのほとぼりを冷ますためにああいうことのしたの?」

「うん」

「なんかさ、他に手段あったと思うんだけど」

「一生懸命考えた結果じゃん。」

「あっ、バス、来たね」

「そうだね」

「乗る?」

「乗らない。大丈夫かな?」

「大丈夫だろ」

「そっか」

「でさ、そういう不器用なところもかわいいよな」

「うるさい」

 

 

そんなこんなで僕とマコは付き合うことになった。

多分、付き合っていくうえで今回みたいなすれ違いだとか喧嘩だとか僕らの障害になるような事柄がたくさんあるんだろうし、あるけれど。愛して愛されて起こることなんだろうから大丈夫だ。僕はそう思う。思いたい。これからどうなるんだとかはまったくわからないけれど、きっと大丈夫だ。根拠なんてないけれど。

 

な?お前もそう思うだろ?真夏の太陽さん?

 

 

っていう妄想をしています。

 

はい。病院いってきます。

 

勝手にふるえてろ/綿矢りさ

読んだ本の好きだった部分です。
 

「相方」とかいう呼称をせずに「相肩」と呼称しろ

すっげぇめんどくさいこと書きます。
ここ2,3年で恋人のことを「相方」って呼称する人増えたじゃないですか。
この言い方めちゃくちゃ嫌いなんですよね。「彼氏」とか「彼女」とかで良くないですか?

変態小説から見えた俺の一面

田山花袋(たやまかたい)の「少女病」という短編に
 
縮緬(ちりめん)のすらりとした膝のあたりから、華奢な藤色の裾、白足袋をつまだてた三枚襲(さんまいがさね)の雪駄、ことに色の白い襟首から、あのムッチリと胸が高くなっているあたりが美しい乳房だと思うと、総身が掻きむしられるような気がする。」
 
という一文があります。
主人公(37歳、既婚で子持ち)は17,18歳くらいの若い女が好きで、気になる女を見かけると家まで付いていったり、バレないように視姦するような趣味があります。
上記の一節は少女を視姦している際の心理描写なんですが「うわ、こいつキモっ」って思ったと同時にドキッとしました。
さすがに家まで付いていったりはしませんが俺にもそういう面があるからです。さすがにここまで生々しく睨めつけるような感じで見たりはしませんが電車の中でキレイな人などを見つけると視界の端などで追ってしまうことがあります。恐らく他の人にも同じようなことをしてしまう人がいるんではないでしょうか。
これは明治時代に書かれたものなので、男の本能的な部分というか無意識的な部分というものはあまり変わるもんじゃないんだろうな思います。
 
また、同じ短編の中に
 
「美しい眼、美しい手、美しい髪、どうして俗悪なこの世の中に、こんなきれいな娘がいるかとすぐ思った。誰の細君になるのだろう、誰の腕に巻かれるのであろうと思うと、たまらなく口惜しく情けなくなってその結婚の日はいつだか知らぬが、その日は呪うべき日だと思った。」
 
という一文もあります。これがたまらなく好きです。名文だと思います。
自分のものでもない、面識すらない少女への男の醜い嫉妬心をこんなに端的に表現出来ている文章は中々ないもんだと思います。
そして、この一節のようなことは誰しも一度はふと心のなかに現れたことのある感情なのではないでしょうか。
ちょっと前に失恋したわけですが、その時の心情を代弁してくれていてすっきりしたのもこの一文が好きな理由でもあります。
 
主人公に、男の持つ変態性やキモさを凝縮させることによって読者の気付かなかった、もしくは気付きたくなかった一面を認識させてくれる良い小説だと思いました。
 
 
ちなみに、主人公はこの少女に見とれすぎて電車のホームに落ちて轢死します。
よそ見をするのは危ないよ、という教訓も盛り込んだ小説になっています。←

弱いなりに死ぬまでやる

夏目漱石が弟子の森田草平に宛てた言葉に「君、弱い事を言ってはいけない。僕も弱い男だが弱いなりに死ぬまでやるのである。やりたくなくたってやらねばならん。」というものがあります。

村上龍の話

村上龍、大好きなんですよね。(写真右)

 


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断言できますけど、この人ほど人間が内に秘めた暴力性を描けるような作家なんていません。

 

正直描写のリアル感がすごすぎて過ぎて読んでると頭痛くなります。
コインロッカーベイビーズとかインザミソスープとか五分後の世界とか。

 

特にインザミソスープはやばい。冒頭からピリピリピリピリした空気が漂ってて、そっから一気にフランクが爆発する。あの文章体験は忘れられないですね。これぞ村上龍の真骨頂!って感じです。

 

そして龍がコインロッカーベイビーズ書いたの、俺と同い年の28とかいうね。マジで信じらんねー。
見えている世界が違い過ぎる。
俺なんて29に差し掛かってんのに失恋して、最近立ち直って、こないだ好きになった女と遊んで楽しかったなー程度の思考しか持ち合わせてねーのに。

 

 

まぁとりあえずなにが言いたいかというと、村上龍の発言で1番好きなものを紹介したいってことです。

 

 

「美人は3日で飽きるというのは、ブスの自殺を防ぐための嘘である」


辛辣〜