映画の話~インサイド・ヘッド
インサイド・ヘッド(2015年/94分)
あらすじ
11歳の女の子、ライリーの頭の中には「ヨロコビ」、「カナシミ」、「ビビリ」、「ムカムカ」、「イカリ」がいてライリーを毎日楽しく幸せに暮らさせていた。
引っ越しをきっかけに不安定になったライリーの頭の中からヨロコビとカナシミが放り出されてしまって…
おいおい、俺たち(ビビリ、ムカムカ、イカリ)だけじゃライリー楽しく幸せに生活出来ないよ~~~~~~~~!頑張ってんのにうまくいかね~~~!ヨロコビ~~~!早く帰ってきて~~~!カナシミは別にいいけど~~~!
感想
「ありがとう」
見終わった直後そう連呼しながら号泣してましたね。5分くらい。
こう書くと完全にガイのキチって感じですけど、それぐらい最高でした。
表面的なストーリーも完璧に面白いのに普通に心揺さぶりまくってきますからね。この映画見てなんの感慨もわかない人がいたらヤバイと思います。終わってます。そう断言できるくらいきます。
とりあえず「感情」の表現の仕方がすごいですね。
ポップすぎ。イマジナリーすぎ。
開始5分で「天才だわ…」ってひとりごちてました。「うわ、めっちゃ分かる~~~~」、「こういうこと、あるある~~~」ってなります。ライリー以外の人の頭の中も見せてくれるのでそのリアリティがより増します。大人が現実逃避してたりするのが笑えました。
あと開始5秒ぐらいでライリーに自己投影させてくる演出。あれすごすぎでしょ。
「あ、これは俺のストーリーでもあるんだな」と一瞬で納得しました。物語の説得力ってこういうことなんだな、と。
ストーリーも次から次へと展開されていって全く飽きませんでした。
最高にハッピーな結末になるんだろうな、とは思いつつも「おいおい、どうなっちゃうの、これ?ライリー大丈夫?ヨロコビもカナシミも早く戻ってあげて~~~~~!頑張れ~~~~!」ってなります。
そしてビンボンがかっこよすぎでしたね。「漢や…あんた…漢やで…ビンボンさん…」ってなりました。
ラスト30分辺りからもうずっと泣きながら笑ったりしてました。こう書くと完全に情緒不安定のメンヘラデブになってますけど感情がわけわからんくなるくらい心に響くんです。
「ピクサーの映画って全部このレベルなん?ヤバない?」と思ってちょっと調べてみたら「最高傑作」、「神」、「伝説的」とか言ってる人が多数いたんでちょっと安心しました。ピクサー映画見るたびにこんなんなってたらアパートの隣人に「ヤバイ人いるんですけど」って通報されると思うんで。
最終的にまとめると、見たら人にやさしくなれる映画だと思います。「みんなこうなってんだな」って。
俺には子供いないけど、ちっちゃい子がいるおとうさんおかあさんが見たらもっと心に響くんだろうなって思いました。
もひとつ最後に。
正直、俺が最強に好きな映画であるバック・トゥー・ザ・フューチャーに並ぶくらい好きだなって思いました。