WEBデブリ

WEB上のデブリです。

映画の話~ベイマックス

ベイマックス(2014年/102分)

 

f:id:urosinke:20170706154832j:plain

 

あらすじ

天才少年ヒロは兄のタダシを殺された復讐をするためにタダシが残した介護ロボット「ベイマックス」を魔改造し、タダシの友人達と弔い合戦に挑む。

 

感想

「どーせ、ディズニーでしょ(笑)」ってあまり期待しないで見てたらめちゃくちゃ良かった。

サイバーパンクっぽい町並み、ロボットが自然に生活に溶け込んでる様、そしてキャラクター造形、そしてストーリーの全てのレベルが高い。なんというかロボットアニメのテンプレをごちゃまぜにしてディズニー風の味付けにしましたって感じなんだけど、それらがしっかり共存してるのがすげー。

そして完全にテンプレ通りの話なので展開とかが読めまくるんだけどそれでも面白いのがすごい。

途中、ヒロがやりすぎちゃったりするんだけどちゃんと成長していい感じになるし。

 

勇者シリーズとか好きな人は絶対に好き。見るべき。あとおばさんとハニーレモンがエロすぎてヤバイので必見。(黄色い服がハニーレモン)

f:id:urosinke:20170706164338p:plain

 

 

 

つーかこれとかピクサー映画とか見てて思うんだけど日本アニメ界、「クールジャパン戦略」とか言ってる場合じゃないわ。日本のアニメ映画って1人の天才、例えば宮崎駿富野由悠季押井守庵野秀明とかの持ってる才能によって成り立ってると思うんだよ。

なんというか、ジブリジブリってみんな言うけど「宮崎駿監督作品」なのか、「高畑勲監督作品」なのか、「宮崎吾朗監督作品」なのかで見たり見なかったりのさじ加減を決めるというか。作り手側も受け手側もそこら辺のネームバリューに頼ってる感じがするんだよね。まぁ個人的な意見なんだけど。

これから先、その天才達がいなくなったらどうなるのかって考えたら怖いよね。

正直、宮崎駿富野由悠季に匹敵するアニメの作り手なんて庵野秀明くらいしか出てきてないわけだし。「いや、そうじゃねーよ。いるから。お前がアニメ見てなくて知らないだけだから」って意見もあると思うけど、現実問題、ヤマト(1970年代)→ガンダム(1980年代)→エヴァ(1990年代)と社会現象になるようなアニメって10年サイクルくらいで出てくる流れがあったんだけど、2000年代、そうやつ、あります?ありました?

エヴァの新劇は流行ったじゃん」って言う人いると思うけど太字部分って庵野秀明が言ったことですからね。そのあと「なかったから新劇場版を作った」って。

で、結局2000年代はそんなアニメが出ずに終わり、2010年代で「君の名は」が出てきたけど、これも結局「新海誠」という才能によって作られたものだと思うんだよね。製作会社知ってます?コミックス・ウェーブ・フィルムって言うんですって。ちなみにヱヴァ新劇の製作会社はカラーね。未だにガイナが作ってると思ってた人って案外多いんじゃない?

 

なにがいいたいのかというと、日本のアニメ映画は基本的に「監督のもの」って感じになってるじゃないですか。それを批判する気は全く無いんですけど、危機感は持っといた方がいいと思うんです。その監督がいなくなった場合の。

 

で、日本とは逆にディズニーとかピクサーの作品ってちゃんとディズニーとかピクサーの作品になってるんですよね。もちろん監督はいるんだろうけど、かなり役割分担して製作していらしいです。あと多分「なにが面白いのか」っていうのを確信して作ってる。

それがあんなにも、こんなにも面白いってすごくないですか?

 

まだまだ書きたいことはあるけど、疲れたのでこんくらいにします。

さようならさようなら