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社会人8年目になったのでいろいろ振り返ってみる【就職試験編】

高専卒業する年に就活を始めた。
1社目、イヒを落ち、2社目の石膏ボードを作っている会社も落ちた。
俺の母校の高専は就職率100%を謳っていて、そこが売りな学校なわけで、生徒も大体第一志望で内定が取れる。
正直、学校としてもこんなに落ちるやつはいなかったらしく、学年主任的な先生も親身になって相談に乗ってくれた。
自分で言うのもなんだけど、人間性的なものはかなり評価されていたのもあったんだと思う。
「君みたいな人が落ちるのは信じられん」とかなんとか言われたし。
まぁ成績という点では目も当てられない悲惨で凄惨なものだったわけだけど。
 
その日は20時を回るくらいまで学年主任の先生と話し合ったと思う。話し合いの結果「クルックルっ」のCMで有名なところと、太陽光発電の施工業者みたいなのと今働いている会社に候補は絞られた。その後話を煮詰めた結果、今いる会社に応募することになった。
学校が持っている情報を基に面接の練習をした。志望動機なんかもそれらしいものを用意した。
 
 
就職試験は2日に渡って行われた。1日目、筆記試験。
高専時代は全くと言っていいほど勉強してこなかったので数学とか物理の試験はさんざんだった。
やべーなーみたいなことを思っていたら「ちょっとこの部屋で待っててよ」なんて言われて会議室的なものに通された。あの時は、その部屋で3年後に当時の支店長(取締役)とバチバチにやりあうなんて想像もしてなかったな。
 
という話は置いておいて。
 
結論からいうと、その部屋で6時間くらい待たされた。
 
「え?なに?なんかの試練?」
 
とかマジで思った。いや、1,2時間、待っても3時間位ならまだ分かるよ?6時間てなんだよ。マジで不安になったからね。これ、不安にならないやついる?いたら会ってみたいわ。
 
「監視?監視されてんの?」
 
って思ってさり気なく監視カメラ的なもの探したわ。まぁ当然そんなもんないよな。
しかもその間だーれも来ないの。5時間経過した辺りから「あれ?忘れられてない?」って思ってめっちゃ不安になった。これも不安にならないやついる?いたら会ってみたいわ。
最終的には定時くらいになったら総務のおっさんが「晩飯食いに行こう」って言うの。「なんだ、そのために待たされてたのか」って不安は一気に取り除かれたんだけど、それならホテルで待っててもよくなかった?っては思う。思うけど、まぁ黙って飯食いに行ったよね。文句なんて言えねーよな、こちらとしては。
寿司屋だった。おごってくれた。そこで初めてフグの肝食った。そして俺は死んだ。ガッシ、ボカ、スイーツ(笑)
じゃなくて、ふぐの白子食った。大変美味でした。
話の内容としては次の日の面接内容を教えてくれた。
 
「君の学校から人欲しいと思ってたんだよね」と言われたので「これは楽勝だわ」って思ったのを覚えている。
 
 
2日目、面接。
面接の時の記憶は今となっては全くないけれど「設計関係の仕事をしたい」とか「メンテナンス関係の仕事でもいい」みたいなことを言ったはずだ。学校の持っている情報を元に作り上げた虚構の志望理由だから、内定という名の勝利を掴むための俺の手持の武器はこれしかなかったんだ。だからよく覚えている。
この日は面接が終わってすぐ解放された。
つってもその日の午後から秋田で開催される高専大会の選手宣誓をする必要があったので超とんぼ帰りで秋田に帰ったけど。
 
それから日が経ち、内定をもらうことが出来た。勝利である。喝采である。
「しめしめ、虚構の志望理由でまんまと受かったぜ」みたいなことを思いながら、最後の学生生活を満喫し、内定式を終え、卒業。卒業旅行にも行って、人生最後となる月単位の休日を満喫していた。
 
 
続く