旅の教訓
昔「仙台で朝まで飲んで、郡山まで始発の新幹線で帰ろうとしたら気づいた時には東京駅に到着していた」ということがありました。
他にも「新宿で朝まで飲んで中央線に乗って東京駅まで行こうとしたら2時間くらい寝てた上にもう1回電車に乗りなおしたらさらに1時間寝ていた。さらに、予め買っておいた新幹線の切符、新品のメガネ、人間としての尊厳を失くす」という「ザ・クズの生態」みたいなこともありました。
他にも記憶を辿れば「クズが旅に出ると起こる出来事あるある」の聖典みたいな話がいくらでも出てくるんでしょうけど、今いち思い出せないんでそこについては置いときます。
うん。まぁ、俺がしてるのは旅とは言えないと思いますけどね。ただ単に酒飲んで終わりですから。観光とか一切なしですからね。本当に酒飲んで帰るだけ。俺が「旅」って呼んでるの、単なる飲み会への移動ですよ?ある意味潔いですよね。
「自宅から会場へタクシーで向かう」っていうのと俺が「旅」って呼んでるものの差とかほとんどないですからね。「自宅」が「東北」に、「会場」が「関東」に、「タクシー」が「新幹線」に若干グレードアップしただけ。旅好きの人が俺の「旅」の話を聞いたら激怒すると思いますね。「バカにするんじゃない!!」って。
まぁでも、これが俺にとっての旅なんでこれからも「旅」と呼び続けますけど。
とっとっと、話がずれましたね。
で、いつだったか関東に行ったんですけど。
そのときもやらかしてるんですよね。
その日は仕事があったんですけど、午前中で終わりだったんです。
で、元々飲みには誘われてて、普段どおりに仕事を終えて20時とか21時に現地に到着する予定だったんです。しかし仕事が早く終わったため「早めに到着する」と連絡を入れたら「全員集合する前に集まれるやつらで一足先に飲むからお前も来いよ」と言われ、すっかりその気になってしまったんです。
新幹線を調べてみると「集合時間にぎりぎり間に合う新幹線」がありました。しかし、その時点の時間から考えると「新幹線に間に合うのか間に合わないのか微妙」と言う感じだったんです。
なるべく急ぎました。
そしたら、新幹線の発車10分前くらいに郡山駅に到着したんです。
「よかったなぁ。間に合ったなぁ」と思ってたんですが、1つ気がついてしまったんです。
「車の置き場がない」
ということに。
結構急いでたし「まぁなんとかなるだろう」という甘い考えを持っていたんですが、良さそうな駐車場が中々見つからない。そして刻々と迫る新幹線の発車時間。
運転しながらあたりの様子を伺っていると「一泊800円!」を謳っているパーキングの看板が!しかも、場所は郡山駅の目の前。「ここに止めない手はない」と、パーキングに駐車し、新幹線へとダッシュしました。
結果的には新幹線にも間に合い、飲み会にも間に合い、次の日は温泉に行ってゆっくりしました。
ここで
楽しかった楽しかっためでたしめでたしとっぴんぱらりのぷう
となればよかったんですが、恐怖はここから始まったのです。
家路につくため東京駅から新幹線に乗りました。旅の余韻を噛み締めながら新幹線に揺られ、郡山まで到着。駐車場まで行きました。
24時間は越えてるので駐車料金が2~3000円になることは覚悟していましたね。「ある程度高くても驚かないぞ」という覚悟は。
支払機の前に立ち、駐車場の番号を押しました。
ピー
「6900円」
と表示されました。
「6 9 0 0 円」
と表示されました。
え?なにかの見間違いかな?と思い、もう一度画面を見てみると
「6900円」
やはり表示は変わりません。
「絶対故障だ、クレーム入れてやる!」と思い電話番号を探していると
「一泊800円!」と謳っている看板の下の方に
※ビジネスホテルご利用のお客様
と書いてありました。
納得しました。
納得はしたんだけど、絶望もしましたよね。
「これ、ガチやん」
って。
まぁしょうがないから払おうとして、一万円札を取り出したら
「千円札」
って書いてあるんですわ。
恐らく、ここまで金額が大きくなることを想定していなかったんでしょうね。一万円が入らない仕様になっていました。
仕方ないから支払いを一端キャンセルして近くのコンビニに入って一万円を崩します。
また自分の駐車番号を押しますよね。
ピー
「7200円」
はい?!
なにが起こったのかわからなくてもう一度画面を確認しました。
「7 2 0 0 円」
やはり表示は変わりません。
恐らく、コンビニ行ってる間に時間が来たんでしょうね。値上がりしたんだと思います。
しかたないので支払います。
俺の後ろで並んでる2人組みが「金額やべーよ」と言っているのを聞きながら。
という話なんですけど
色々旅してきて
・飲んで始発で帰らない
・段取りを組んで行く
・物は失くさない
ってことが教訓として残りました。
なので、みなさんも気をつけてください。