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常連コミュニティ

常連コミュニティというものはあらゆるところに存在している。
 
常連というものは自然発生します。居酒屋、競馬場、スナック、パチンコ屋の開店待ちの列、病院の待合室。あらゆる施設にそれは自然発生することだと思います。そして、その施設に多少なりともコミュニケーションの取れる空間があれば常連は常連同士で仲良くなったりします。常連同士のコミュニティを形成するわけですね。結構不思議なもんですよね。元々は顔も知らないような、人生的に接点が1つもないような連中が仲良くなるって現象。
最近サウナ入るのにハマってて、ある銭湯に通ってるんですけど、そこにも常連がいて、当然のごとく常連同士のコミュニティが発生している。痩せこけたじいさん、殴られたら死ぬなって感じの筋肉してるにいさん、超巨根のおっさん、この銭湯に住んでるんじゃねぇかレベルで見かけるじいさんなどなど多種多様な人たちが、蒸し暑い空間の中で備え付けられたテレビを見ながら他愛もないことをしゃべってる。それを傍目で見ながら常連コミュニティの妙みたいなのを感じるわけです。
 
こないだ、その銭湯でよくわかんないおっさんがいきなりぶっ倒れました。普通に倒れたんじゃない、「ぶっ倒れる」という表現以外当てはまらないような倒れ方をしたわけです。どっか後遺症が残るんじゃねぇかってレベルの倒れ方でした。
まぁなんかずっとサウナの中に入ってるし、呂律の回らない口でぶつぶつ独り言しゃべってるしでやべぇんじゃねーかこいつとか思ってたんですけど、そのおっさん、サウナから出て、おぼつかない足取りでシャワーとかがある体洗うとこに向かってる途中にぶっ倒れました。まぁ当然みんな心配して駆け寄りますよね。倒れたおっさんは「らいじょーぶらいじょーぶ」とか言いながら生まれたての子牛のようにフラフラと立ち上がろうと頑張ってました。絶対大丈夫じゃねーだろ。
やっぱりそんな時、いち早く駆けつけるのが常連さんたちなわけで、痩せじいさんが「おい、大丈夫か!」とか言って、筋肉にいさんが倒れたおっさんを支える。巨根さんは水なんかを準備し始めて、住人のじいさんは係の人を呼びに行く。そんなさまを僕は傍観している。
かなりの連携が取れていて常連コミュニティの繋がりみたいなものをしみじみと感じました。まぁ、登場人物の全員が全裸なわけですから中々カオスでシュールな映像になっていて笑いこらえるのに必死でしたけど。
 
一回の利用につきいくらっていう料金体制を取っている施設というのには大体において回数券というものがあります。まとめ買いチケットですよね。そしてそれは大体ちょっとお得になっている。10回分料金で12回入れます!みたいなちょっとお得が盛り込まれている。僕はこれを購入していて、ほんとは30回分がほしかったんですけど金欠だったんで10回分を購入しました。
それを6回ほど使った後、体に異変が起きたんですよね。皮膚の弱いところが蕁麻疹みたいになってものすごい痒い。具体的に言うと、首筋、肘の内側、膝の裏側、ケツの割れ目の始まりの辺りがものっすごいかゆい。もうね、毎日毎日かゆいわけですよ。発狂しそうにかゆい。なんかノリでパイパンにしたことがあるんですけど、その時の剃毛3日目くらいのかゆさ思い出したもんな。
かゆみ達が僕の体の常連と化しているわけで、コミュニティを形成している。「あ、こんなところでもそれが発生している、不思議だなー」って話じゃなくて「僕の体ではた迷惑なもん作ってんじゃねぇ、いますぐ解散しろ」って感じなんですけど、まぁかゆみの原因を突き止めてその根本から対策していかないとこの事態を改善することはできないわけじゃないですか。
なのでGoogle先生に聞いたみたところ、温熱じんましんとかいって肌の温度が上がるとできるじんましんがあるらしいです。こんな太ったなりして肌が弱いとかお笑いもんですけど。
まぁ元々心辺りはあったんですよ。去年あたりにもスーパー銭湯に通ってる時期があってその時も同じ症状出てたんでもう完全にこれだな、と確信を得ました。
で、僕にできる対策としては 「行かない」 これしかないわけです。銭湯ってあったかい風呂だとかを提供する施設なんで「温熱じんましんだから全部水風呂にしろ!」なんて言えないです。どんなクレーマーだよそいつ。そんなこと言い出すやつがいたら完全に狂ってるわ。銭湯の根本から否定してるじゃねーか。しかもこんなデブがそんなクレーム付けても「痩せたらどうですか」みたいに嘲笑されて終わる。
とまぁ、とにかく銭湯には行かなくなりかゆみはなくなったんですけど回数券が残ってるんです。また行くとかゆみがハローって言いながらカムバックしてくるのでしばらくは使用できないそれらが僕の財布の中に居座って、常連と化しているんです。4回分の回数券が僕の財布の中の常連と化して、コミュニティを形成して居座っているんです。あ、こんなところにも常連コミュニティが発生してる。あの銭湯の常連、「痩せ」、「筋肉」、「巨根」、「住人」たちと同じように財布の中で回数券が連なっている。
 
やっぱり、常連コミュニテイというものはあらゆるものに存在するのだ。
お後がよろしいようで。
じゃねーよ、邪魔だよ。この回数券どうすりゃいいんだよ。30回分買わなくてよかったわ。