34歳のデブが汗かきながらナショジオ展を2時間かけて見たら「 写真」というジャンルに対しての認識が変わった話
元々結構、美術・芸術鑑賞ってのが好きで、 訪れた先の美術館には度々訪れていたし、 地元である秋田市の美術館で気になる企画展があったら行ってはい たんですが、 今まであるジャンルに対してはまったく食指が伸びなかったんです 。
それは「写真展」です。
個人的に「美術・芸術鑑賞」の楽しさって、その創作物単品、 つまり絵画や彫刻、陶器や茶器なんかが「人の心を動かす体験」 をさせてくれるところにあると思ってるんです。
写真展では俺が求めている体験を得られないんじゃないかって思っ てたんですね。
いや、写真でも「人の心を動かす体験」 をさせてくれるものはあることは知っていました。 ピューリッツァー賞を取っている「命のキス」と「追憶」 は見ただけで泣けます。
でも、これってジャーナリズム的なもの、 つまり劇的な瞬間が現実に起こったこと、 その瞬間を写真で切り取ったこと、 そしてその写真の背景にあるストーリーに心を動かされてるんじゃ ないかと思ってたんですね。
これって「人の心を動かす体験」 としての方向性が違うものじゃないですか?
だから「芸術・美術鑑賞」と「写真鑑賞」 とは結構分けて考えていました。
だから「写真展」には食指が伸びなかったんですね。
でも、今回のナショジオ展に行って考えが変わりましたね。
普通にジャーナリズム的な感動体験をしたいと思って行ったんです が、美術・ 芸術的な感動体験をさせてくれるやべぇ写真があったんですよ。
デビット・デュビレ/空と海、アカエイと雲(https://images.app.goo.gl/fSMywd3ypJJxfQYH7)
この2つです。
他にも良い写真、美しい写真はあって、それらの写真はジャーナリズム的な感動体験をしたいという欲求を満たしてくれたんですけど、この2つは芸術・美術的な感動体験も満たしてくれました。
そして、写真で芸術・美術的な感動体験をしたのは初めてだったんですね。
いやー、こういった体験ができる写真なんてないと思ってた俺の蒙を開いて頂いて感謝感謝です。
そして、こういう作品との出会いがあるからこそ美術館って良いもんだなって思った次第であります。