サリンジャー読みたい
自分の気持ちに踏ん切りがついたりすると小説を読みたくなるんだな、僕は。
なぜかは僕にもわからない。たぶんそれを解明しようとするとまず僕がどんなところで生まれのかから説明しなきゃいけなくなるだろう。
それから僕がどんなくだらない子供時代を過ごしたとか僕の両親がどんなに忙しがってたとか僕の生まれる前のこととか、とにかく「デーヴィット・カッパーフィールド」的なクソ話を知りたがるだろうけどそんなことに深入りしたくはないんだ。
とにかく僕はサリンジャーがたまらなく読みたくなった。でも悲しいことに手元にはなかった。だから雪が少しばかり降っていて寒い中わざわざ図書館まで行ってきたんだけど、なかったんだよね。
いやいや、ほんとのところ、ありはしたんだよ。たしかにありはしたんだ。村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」と「フラニーとズーイ」が。
でも、そんなものは僕にとってはないのと同然なんだ。
僕が読みたいのはだな、「ライ麦畑でつかまえて」であって「フラニーとゾーイー」なんだよね。
カタカナ英語のタイトルで、ホールデン少年が「やれやれ」なんて言うものや、ズーイだとかいう謎の人物の話では断じてないんだよ。
つってサリンジャーの真似すんの疲れたんで普通に書きますけど、手元にもないし、電子書籍でもないし、図書館には村上春樹訳のしかないしで野崎孝訳のやつを買いました。新品をわざわざ。
中古で良くない?ってなるでしょうけどちゃんと理由があるんですよ。今から説明しますね。なんて言うとホールデン少年に「デーヴィット・カッパーフィールド」的なクソ話なんて知りたくないねって言われちゃそうだけど。
というのも、社会人になってから、本も漫画も買いまくって手元に置いときたい症候群になってしまっていたんです。3年前の本棚の状態の写真があったんで載せときます。
つーか床きったねーな。
まぁとにかく、引っ越すときにはこの棚の上にもう二段増えてそれでも溢れてくるんでこれの反対側にプラケース天井まで積み上げてましたからね。
こうなると引っ越すときにめっちゃくちゃ苦労するんですよ。
引っ越しの片付けで辞書が天井から降ってきて前歯を折る体験なんてもうしたくないんです。
たまに発作的に触れたくなる文章だけ手元に置いてあればいいんです。
それでいうとサリンジャーって別に発作を起こしてくる作家ではないんですね。
「あー、読みたくなったなー」ってなったときの次の日に手元にあればいいくらいの作家なんですよ。
ちなみに、島に本屋は二件あるんですけど、そんなに品揃えは良くないです。なのでないものは買うしかない。島にないんだから。
でも、自室の本棚には別に置きたくない。
どうしよう?
ーーーーーん?ーーーーー
図書館に寄贈すればよくねぇか?
ということで新品で買いました。
まぁ、寄贈とかできるのかわからないんで今度聞いてみようとおもってるんですけど。
ちなみに、椎名林檎好きな人はサリンジャー読んでみるといいかもしれません。